教員採用試験前倒し。そこじゃないんじゃないの?
大学3年生で教員採用試験受験??
公立学校教員の採用試験を来年度から6月16日を基準日とし、現行より1ヶ月程度前倒しして実施することを各自治体に求めると文科省が発表した。場合によっては大学3年生での受験や複数回実施も視野に入れているようだ。このところ特に大きな話題となっている教員不足解消の方策らしい。
ホントに受験者は増えるの?
7月上旬が中心だった現行の試験時期を前倒しして、受験者数を確保しやすくする狙いがあると言うが、ちょっと違う気がしませんか?6月1日が民間企業の採用試験開始日(いわゆる解禁日)だが、ある調査によるとすでに8割近くの大学生が内定をもらっているようだ。1ヶ月早くしても受験者は増えるのでしょうか?それよりも例年6月を中心に行われる教育実習はどうするのか?大学のカリキュラムに影響は出ないのか?現場の混乱を考えているのかなぁ。
「先生」が「先生」であり得たよき時代
私が採用試験を受けたはるか昔は、絶対に教員になりたいという人たちがたくさんいて、1年目でダメなら就職浪人・・・なんてヤツがザラにいた(私もその一人、自慢じゃないけどその頃高校の政経は倍率約50倍、運良く2年目で受かりましたが・・・)。それほど教員には魅力があったんだね(社会的地位もあったような・・・)。
残業代支給、部活の外部指導員、校務補助員、そして教員試験前倒し・・・あれやこれや手を変え品を変え、受験者増にむけて国は策をめぐらせているけど、教員の魅力を無くしたのは誰なんだろう・・・。そもそも受験者が増えれば問題は解決するのかな?