こども家庭庁 模試・受験費用を補助へ

模試・大学受験費用を補助

こども家庭庁が、低所得世帯の高3生と中3生の模擬試験や大学受験の費用を補助することが分かった。詳細は未定だが、高校3年生は5万円、中学3年生は必要額の補助になるようだ。開始は2024年度になる見込み。

内閣府の調査(2021年)によると、授業が理解できない貧困世帯の子どもの割合は、全世帯の2.1倍になるそうだ。 東京新聞TOKYO Web

大学進学希望者の割合も、全体は49.7%であるのに対して貧困世帯では28.0%となっている。

受験生チャレンジ支援貸付事業

東京都ではすでに低所得者向けの「受験生チャレンジ支援貸付事業」を行っている。塾代や受験料を無利子で貸付をし、高校や大学に入学したら返済が免除される制度である。また教材・模擬試験の受験料などを補助する「給付型奨学金」制度(年額3万~5万円)も実施されている。

大学受験料は高すぎる!

そもそも大学受験にいくらかかるかご存じだろうか?
共通テストでは、3教科以上受験は18,000円 、2教科までで12,000円となっている(4月に送られる成績通知を希望の場合はプラス800円必要)。国公立大では共通テストは1次試験で、このあと自校で2次試験が行われる。この2次試験の受験にも約17,000円の受験料がかかる。
私立大学で共通テストのみで合否を決める「共通テスト単独方式」だと、私大へ出願するときにプラス約15,000円必要になる(共通テストとあわせると約35,000円)。ちなみに私大が受験者の共通テストの成績を大学入試センターに請求するときには、1名につき1,500円の手数料を払うだけ(センター試験の時代はわずか570円だった)。出願書類や合格発表などの事務作業費用を無視すれば、1出願のたびに大学へ13,500円入る計算だ。
私大の一般選抜(自校独自のテスト)受験料は約35,000円(医学部は約60,000円)。この35,000円はどう見ても高すぎる。予備校の模試では、例えば「河合塾の全統共通テスト模試(リスニングあり)」の公開会場受験料が8,600円(学校申込だと若干安くなる)。
大学も予備校も問題を作成、印刷、採点、得点順に並べる・・・やっていることは一緒。
何で大学受験料はこんなに高いのだろうか、いつも思うのだが・・・