都教委 教員のキャリア採用スタート

先生の中途採用?

東京都教育委員会は2/1、来年度(2025年度採用)から教員経験者(8年以上の教員経験がある30歳以上)を「主任教諭」(新規採用者のスタートラインは「教諭」、主任教諭になるためには8年の教員経験と主任教諭選考の合格が必要)として任用することを発表した。学校現場で即戦力となる中堅教員を確保することが狙い。採用後は昇任試験に合格した他の主任教諭と同じ給料でのスタートとなる。これまでは東京都以外で教員経験のある人でも「教諭」からのスタート(社会人経験は加算される)だったことを考えれば大きな前進である。

人材確保待ったなし!

以前のブログにも書いたが、今年度の東京都の小学校教員採用試験の倍率は1.1倍だった。小中高と特別支援学校あわせても過去最低の1.6倍。そのため都教委は人材確保のため、今年度採用は、教員免許なしで受験できる社会人選考の応募年齢を「40歳以上」から「25歳以上」に引き下げた。また教員経験者向けの「カムバック採用」も新設した。

休職者増、離職者増

最近は精神疾患のために休職する教員や、新規採用者の1年以内の離職率が増加傾向にある。2022年度に採用した公立小中高と特別支援学校の新任教諭の離職率は4.4%で、このうち約4割が精神的な不調が理由だ。教員の働き方改革が課題となって久しいが、一向に教員希望者増に繋がっていない。#教師のバトン を見たことない人は こちら